スニーカーペイントは自宅でも可能!修理やカスタムにおすすめの理由
2019.9.10
この記事では、スニーカーの修理やカスタムをするときにスニーカーペイントを行いたい人に向けて、よく使われている塗料やペイントの際の注意点などを紹介していきます。
スニーカーペイントは、カスタムの際に施すだけでなく、クリーニングをしても落ちない汚れがあるときや目立つシミができてしまったときなどにも有効です。
これらのトラブルを抱えている人はぜひ一読しておくとよいでしょう。
また、スニーカーペイントは材料を揃えれば自宅でもできるため、よく使われる塗料を覚えておくと役立ちます。
素材によってもペイントのしやすさが変化するため、事前に確認しておきましょう。
スニーカーのカスタムペイントとは
スニーカーペイントとは、スニーカーの修理やカスタムをする際に用いられる技法です。
修理やカスタムを行う専門店では、クリーニングをしても落としきれない汚れやシミがあるスニーカーにペイントをすることもあります。
ペイントは、スニーカーの表面とソールのどちらにも施すことができるため、汚れを落としたときに目立つ傷やシミが見つかったときにも有効です。
また、手持ちのスニーカーを好みの色にカスタムしたいときも、スニーカーペイントは活用できます。手持ちのスニーカーのデザインにアレンジを加えて、オリジナルの一足に仕上げることも可能です。
必要な材料を揃えれば自宅でスニーカーペイントを行うこともできるため、興味がある人はぜひチャレンジしてみてください。
ペイントによく使われている塗料
専門店がスニーカーペイントを行う際は、素材に応じた耐水性のある、剥がれにくい溶剤を使用することが一般的です。
個人でカスタムする際には、インターネット通販やホームセンターなどで販売されている次の塗料を使うとよいでしょう。
・アクリル塗料
アクリル塗料は耐久性に優れており、色の種類も豊富なことからスニーカーペイントにも使いやすい塗料です。
アクリル塗料を販売しているメーカーのなかには、白・赤・グリーン・イエローなどのベーシックな色合いだけでなく、メタリックやパールなど光沢のある質感を出せるものもあるため、カスタムペイントの幅が広がりやすいでしょう。
スタンダードカラーだけでも数十種類を展開しているところもありますが、希望にぴったり合う色が見つからない場合にも、複数の塗料を混ぜて使用することも可能です。組み合わせ次第で、より自分の好みに近づけていくことができるでしょう。
・含金染料溶液
含金染料溶液は、主に革製品の着色に使われている塗料です。
スニーカーペイント向けに展開されている商品があり、希釈剤とあわせて使用します。浸透性・乾燥性の高いアルコール系希釈剤や水などさまざま対応している「両溶性」のもの、アルコール系希釈剤に対応しており発色のよさが特徴の「溶剤性」のものなどがあります。
スニーカーの素材に革が使われているときなどに使用するとよいでしょう。
ペイントしやすいスニーカー
ここでは、ペイントにおすすめのスニーカーの素材についてご紹介します。
・合成革皮(シンセティックレザー)
バスケットボールやテニスなどの競技用スニーカーにも広く使われている合成皮革(シンセティックレザー)は、ペイントがしやすいスニーカーです。
合成革皮(シンセティックレザー)とは、天然繊維の布地に合成樹脂を塗りコーティングした状態のもの。コーティングに使用される合成樹脂は、ポリウレタン樹脂・塩化ビニル樹脂などが挙げられ、それぞれ「PU」「PVC」とレザーの呼び方も異なります。品質にムラが少なく、染色がしやすいとも言われています。
耐水性に優れ、汚れや傷にも強いという特徴から、比較的ポピュラーで多くのスニーカーに使われている素材です。
・帆布(キャンバス)
油絵を描く際などにも使用されている素材である帆布(キャンバス)のスニーカーも、ペイントがしやすいと言えます。
帆布(キャンバス)とは、綿や麻などの天然素材を高い密度で織ったものです。かつては船の帆布にも使用されていたほどの耐久性の高さが特徴です。現在ではトートバッグやスニーカーなどの定番の素材となっているため、こちらも比較的手に入りやすいでしょう。ペイントする際の注意点
ペイントをする際には、事前の準備も必要です。ペイント前に押さえておくべき作業や注意点についてご紹介します。
・表面加工を取り除いておく
スニーカーのなかには、素材やカラーを守るための表面加工が施されているものがあるため、ペイントをする前に塗料を落とすアセトンなどを使用しましょう。
アセトンとは、マニキュアの除光液にも使われている油分などを除去する物質です。
布をアセトンに浸し、ペイントを施したい部分を表面が滑らかになるまで拭いていきます。途中でかすが出てくる場合もありますが、これは剥がれ落ちたコーティング加工のため、気にしなくても問題ありません。
この工程をあらかじめ行っておくことにより、ペイントをした後に作業箇所がひび割れる、剥がれるなどの失敗を防げるでしょう。
・ペイントしない箇所はマスキングテープで覆う
ペイントをきれいに仕上げるため、マスキングテープと呼ばれる養生テープを使い、誤った箇所に色がつかないようにしておきましょう。
ソール、アッパーの表面の順に貼っていきます。ソールに貼り付ける場合には、側面を囲むだけでなく上部の縁もきちんと覆っておきましょう。アッパーの表面は、レースの周り・ブランドロゴなど覆いたい部分の輪郭に沿って貼り付けた後、余ったテープはカッターで切り取ります。このとき、力を入れ過ぎてスニーカーの表面に傷をつけてしまわないように十分に注意しましょう。
・アセトンや塗料の使用方法をしっかりと確認
アセトンや塗料は、火気や換気などに注意する必要があります。事前に使用方法をきちんと確認したうえで使うようにしましょう。
・塗料やコーティング剤は薄塗りがポイント
ペイントの際、塗料は薄塗りにし、一度塗るたびに乾かして繰り返し重ねていくことが、ひび割れを起こさずきれいに発色するように仕上げるコツです。乾かすときには、自然乾燥だと時間がかかってしまうため、ヒートガンやドライヤーを使用するとよいでしょう。
また仕上げのコーティング剤も、量が多いと色が変化してしまう可能性もあるため、塗料と同じく薄く塗るようにしてください。
自分でペイントするのが難しい人は専門店に相談を
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、スニーカーペイントについてご理解いただけたと思います。
ペイントは自分でもできますが、より仕上がりをよくしたい人や自分では難しいと思う人は、一度専門店に相談してみるとよいでしょう。
REPRO-PARKではスニーカーの修理やカスタムを受け付けております。
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